こんにちは、タマンサリの小野寺です。

久しぶりに時間ができたので不妊症に対して鍼灸治療の経験をお話ししようと思います。

これまで何度か東洋医学(鍼灸、食事)と不妊症について取り上げてきました。

東洋医学は不妊症や妊活の方にとって体質を見直し変えていく役割があります。

いままで診てきた中で特に印象深かった方をご紹介致します。

<30歳半ば 内科医のお医者さん>

こちらの方は今まで妊娠したことがなくすでに

ステップアップ最終段階の体外受精でした。

これまでに体外受精を何回かトライするもすべてダメだったようです。

すでに採卵しており凍結ストックが2つある状態で、今回のストックを最後に不妊治療を終えようと考えていました。

採卵しているので卵子の質には関われませんが

母体(子宮の状態)の向上はできるので

血流を改善してホルモンを整え、着床の土台となる内膜の状態を良くしていくことに努めました。

お身体を診てみると

首から背中までのコリがかなりひどい状態でした。

また頭痛や冷えもあり体調も優れない状態でした。

脈と舌を診ても決していい状態とは言えず

瘀血や代謝が落ちているサインが出てました。

まず最初にこの点を改善するため

鍼とマッサージの施術で全体(特に首肩、腰周り)の張りと凝りをある程度無くし、生活習慣での身体の違和感を無くしていきます。

体調が良くなってきたら本題の子宮の質の向上のための施術に入ります。

うつ伏せと仰向けで身体の状態を確認するためにも首から背中・腰・下肢にマッサージをして

その後必要なツボに鍼・灸をしていきます。

鍼は体の中に入ると化学反応をおこし

筋肉、血管、神経に基本的に作用し

筋肉の緊張緩和、血流改善、鎮痛などに効果を発揮します。

特にツボと言われているところは鍵穴のようになっており、効果的に刺激を与えることができます、

私は身体の窓口と言ってますが

この窓口から身体はつながっていますから、内臓の働きまで影響を与えることができるのです。

はじめはだいたい週1のペースで鍼治療を継続していましたが

その後体調がだいぶ良くなってきたので2週に一度のペースでケアをしました。

約半年入った頃に移植(体外受精)が決まったので鍼治療してから初めてトライになりますが

結果は残念ながらでませんでした。

ですが体調もすごく良くなっていたので

最初は最後のトライと決めた決意でしたが

少し時間をおいてまた採卵するか前向きに考えられるようになったようです。

そんな最中なんと自然に妊娠したとの報告を受けました!

とても驚かされました。

すごく頑張っておられたので忘れることが出来ません。

全ての方が当てはまるものではないですが

体外受精の段階でも不妊鍼灸の治療や体質を変えていく取り組みによって自然妊娠もできるということを教えられました。

やはり東洋医学(鍼灸治療etc)では本来あるべきお身体の状態に近づいていくことで子宮や卵巣の改善に深く関わっていくのだと思います。

西洋医学の不妊治療を進めている方もぜひ東洋医学の鍼やお灸を併用して受けていく事をオススメ致します。

タマンサリの「妊活・体質改善コース」ではお身体の状態を良くすることで、さらに成功に近づくチャンスが得られます。

妊活・不妊鍼灸についてのご相談やご質問も当院までお気軽にご相談下さいませ。